滴る返り血
零れる真の笑
これぞ生き様
脈燃えるる
人が人斬る肉魂
世話する己の裂けた臍
無謀な本望
皆一つ
散る散る衣
赤く染め
大義を刀に
帯に刺す
産声あげたその腹で
息絶え覚悟のその腹に
見送る知らずに水の粒
代わりに流す泥涙
聢と…
受け継ぎ灯す松の明
果たすす契り大博打
砕き砕かれ案山子の死
笑う獣に歯もたたず
弱き門は叩かれり
意地の支配に意思は勝ち
愛ゆえ立てる竹頭
唸る代弁
拳を握る
柄の先浸かる歪んだ蔵
震える赤みが物語り
いかにも香る
心語るる
焼けた野原をなめ回し
生きた心地に迎え火無
向かうは終焉
刃を捨てる
名も無き輩の心の臓
墓には刻めぬ
けど手前
刻むお前らに血を流す
意味無き戦に証を求め
いつか気付くその世まで
散り散り舞う花
見事咲かせたり…