言の葉が
流れる事無く
ぽとりと落ちた

何ゆえに…

語るまでなく
刹那に浮かぶ
葉に過ぎないのだろうか


紡ぎだすお心が
ほのかに香り振り撒かれ
素肌に降れる奇跡があれば
根をはり
樹は出
枝しげし

それ故受けた生を背に
ひらひら舞い踊る
名は違えど
行き着くところは皆同じ

それが誠の
言の葉でしょうか


その身はあまりに軽く
巻かれるままに
流れるままに

けれどもその身はあまりに重く
貫くままに
覚悟のままに



一体…

何を恐れし己の心
行く先某盾もなく
頭上を覆う霹靂は
激励の唸りか
それとも…



あらゆる葉が舞う渦の中
軽重見極め選び抜く
どれも満足せぬ姿
されど…
見ぬ振り出来ぬ愛形
決して…
桃源郷には連れて行けぬもどかしさ


慕う心を誰に向け
夢見る行く末
舞っているだろうか

誠の誠の
言の葉よ…


決別したと思ってた
大丈夫だって言ってたから

解ってると思ってた
変化を受け入れてたから

進んでると思ってた
胸に光が在ったから

幻滅してる…
未熟さに…


張りつめたモノが切れた
念のため縛ってた糸は
用心どころか大事なモノで
強力な暴君は
反省を知らずに動き出す
到底脆い護りでは敵うハズ無く
静気に構わず音をたてて切れた


流させてあげる事が
吐かせてあげる事が
静の道を行く一番の
方法だったのかも知れない

でも
もう遅い…


決別したと思ってた
大丈夫だって言ってたから

解ってると思ってた
変化を受け入れてたから

進んでると思ってた
胸に光が在ったから

幻滅してる…
未熟さに…