貴方と繋がる度に
私は人として生きづらくなる…

貴方の声を聞く度に
私は人で居られなくなる…

貴方を感じる度に
私は私が嫌いになる…

貴方に慰められる度に
私は…
消えてしまいたくなる…

それはきっと
私は本当に無能な
ただの人間に過ぎないからだ…


なのに今さら貴方と離れたら
きっと私は

生きていけない…

どっちにしても
命あることを…
人としての生を…
望んでない
受け入れられない


こんな罪をどぅ償える…


日々エスカレートするこの感覚に
我が身はとても追い付かず
人を愛するが故に
恋しさ溢れ
孤独に沈む…

情けなさに痛んでは
涙の溢し方すら忘れ
ただただ空っぽになってゆく…

それでも感じるこの重みを
表現できない鼓動で受け止めていくのは
やっぱり私には
簡単ちゃないよ…


あの日投げかけた愚問に
あの人は真剣に答えてくれた
身の振り方
心の在り方
嘆き苦しみそして立ち上がった事を

優しい笑顔で
温かい声で
どこか切な気に…

独りぢゃない孤独を与えてくれた……



取り巻くモノ全て
どれも全て
貴方がくれた贈り物なのに
どうしてこんなにも簡単に
何もかも全て
踏みにじってしまうのか…

裏切る事しか出来ない私に
悪くはない…なんて
笑えないよ…


私には罪をどう償える…


やっと気付いたよ
あの笑顔の…
あの空間の…
あの言葉の…

『…待ってるよ』の意味

信頼してるが故のあの笑顔
信用してるが故のあの空間
皆の想いを言葉に変えて
祈りを託してくれた…


何故僕なのか…
こんなに弱くて逃げ道ばかり探してる情けない奴
己も信用出来ない未熟者
なのに…



気付いた以上そんな事は言っていられないケド…
それでもまた、泣き嘆いてしまうかもしれないケド…
誰かにまた、甘えてしまうかもしれないケド…
私なりではイケナイのかもしれないケド…

頑張ってみるよ…

ううん

頑張るから…

だから、もう少し
もう少しダケ待ってて…


胸にぶら下がるクロスは次々に失っていくけれど…
あの日見た
月と一体になったクロスはもぅ…
胸に刻まれたから


きっと大丈夫…
皆の想いと共に
皆の願いを連れて

私は…
空で生き、空で死ぬよ…

だから
待ってて…

突然現れた同志達
杯を酌み交わし騒いでた

襖の向こうは赤い海で
飛んでいるのは鳥ではなく…
降っているのは星ではなく…

戦火の海を泳ぐため
集められた同志達

石槍の海から始まり
矢が飛び交う海を
刀が火花を散らす海を泳いできた奴等が
今度は新たな海へ飛び込む為に
もしくはその者の為に

ひたすら笑い
ひたすら語り
ひたすら涙し
そしてまたひたすら笑った

最後の晩餐かのように
最後の宴を楽しんだ


火の海を目前に
何を守ろうとしていたのか
何を夢見て求めたのか
なぜあんなにも楽しかったのか
なぜあんなにも心強かったのか

笑い、語り、涙し合った内容なんて全く覚えてない…
奴等が誰なのか全く分からない…

ただ一つ覚えているのは

宴も締まり出陣しようと襖を開けた時

お前は最高の笑顔で俺に言ったんだ

『お前は生きろ。まだ死ぬな。待ってるよ。』


何?何処で?誰が?


戸惑いと共にハイテクな着信音に引き戻された




ねぇ…
今の私は何を感じればいい?
何を想えばいい?
今の私には何が出来る?


あの宴はどこか懐かしくて
思い出すと何故かスゴク心地よくて……
何故かスゴク寂しくて……

そんな空間を与えてくれた同志達は
今も何処かに居るのかな…


いつだって海に呑まれてた地は
残念ながら今も変わらない
火ではないけれど
それが警告なのかそれとも救いなのか…


そんな光景を一緒に見ているのかな


ある者にイキナリ
『過去は忘れていいよ…』
って言われたんだ

なんの事か分からなかったケド
今想えば奴はきっと…
同志だったんじゃないかって
戸惑う私を救いに来てくれたのかなって…

いくら何かを感じても
ヤッパリ今は何も分からないケド
ヤッパリ私には何も出来ないケド
なんとなく
あの時生きた感覚を
いつか理解出来る様な気がするよ…

その時はきっとチャント生きれるかな…
その時はきっと逢えるかな…
そしてまた…笑えるかな…


この時代に行き着いた私にも…