もう年も明け、正月も3日になってしまったが、3日前の大晦日に年越しそばを打つことが出来た。歳なので、昨年(一昨年)はもうこれが最後かもと思っていたが(ブログ「蕎麦打ち」)、今年(昨年大晦日)も友人たちに配って歩くことができた。始めてもう20年近くになる。

 

〈私の作り方〉

 蕎麦打ちをする人なら皆さん普通にやっていることだが、記録のために写真に撮ってみた。

(用意するものは小麦粉、蕎麦粉、打ち粉、打ち台、捏ね鉢代わりの大きなボウル、切り台、切り板、蕎麦包丁、蕎麦打ち棒3本、刷毛、計量器、計量カップ)

(蕎麦粉の銘柄は「常陸秋そば」。近所のオーガニック野菜栽培をやっている「森ファーム」で作っているもので、黒皮を入れない「江戸風」と、いくらか入れる「田舎風」をそれぞれ1袋(各1キロ、1300円程度)使う)

(1回に、江戸風・田舎風それぞれ500グラムとつなぎの小麦粉200グラムをボウルに入れ(上が小麦粉、下左が江戸風、右が田舎風の蕎麦粉)、よく撹拌する。蕎麦粉計1000グラムと小麦粉200グラムなので、これを「外二」という。昔の二八蕎麦の作り方である。おおよそ10食分の分量となる)

(つぎの水回しが一番難しい。私は最初、粉の分量の45%の水を入れる(粉が1200グラムなので水は540cc)。均等に水分が回るようにダマになっている部分を潰しながら根気強くやる。しっとり感が出てきて、粉も粒状になってくる)

(つぎに微調整で10cc単位で水を入れながら、最後は粉の粘り気で決める。ここが一番難しい。粉や湿度・気温などによって微妙に異なってくるのである。これがうまく行けば後はどうにでもなる)

(水が行き渡るようにかき回していると粉が次第に粒状から塊状になっていく)

(一定程度塊になってきたら一つにまとめる)

(ボウルの中で両手で何べんもよく捏ねる(自撮りなので片手になっている))

(塊が赤ん坊の肌のようになってきたら捏ねは終わり)

(打ち台に打ち粉を振り、その上に塊を置き、手のひらでまんべんなく押して円盤状にする。これを十分にやると蕎麦打ち棒での延ばしが楽になる)

(つぎに蕎麦打ち棒を用い、円盤状の蕎麦を回転させながら均一の厚みで出来るだけ延ばしていく)

(十分に延ばしたら、つぎに中央に縦に打ち粉を振り、下から蕎麦打ち棒で巻き取っていく)

(巻き取ったら、打ち台の上を、蕎麦を両手で抑えながら4・5回しっかり転がす。これによってさらに蕎麦が延びていく(縦方向に延びる)。終わったらそれを右側に置いたままた広げて前の作業を繰り返す(横方向に延びる、これは2・3回でいい)。こうすると円形が四角形となる)

(上の作業が終わったら、打ち台の右上から左下に向かって広げる)

(広げたところ。下手くそなので四角形になっていないが、仕方がない)

(下から3分の1ほど巻き上げ、広がっている部分を蕎麦打ち棒でさらに丁寧に延ばしていく)

(また巻き取り、逆側も広げて同じように隅まで丁寧に延ばしていく)

(以上が終わったら、横にして、半分ほど広げていく。ここから折りに入る)

(その半分の面の全面に打ち粉を振っていく)

(それが終わったら、蕎麦打ち棒を開きながら引き、二つ折りにする)

(つぎに下半分に打ち粉を振り、上からさらに手で二つ折りにする)

(さらに上半分に打ち粉を振り、下から二つ折にする)

(これで折りが完了)

(打ち台の上に切り台を置き、下に打ち粉を敷いてその上に蕎麦を置き、上からも打ち粉を振って切りに入る)

(切り板を蕎麦の上に軽く添え、右側に蕎麦の頭を出して、蕎麦包丁で切っていく)

(1ミリ幅程度に蕎麦包丁で上に押すように切っていく。15回ほど切ったらだいたい1食分になる)

(それを掴んで切り台の上に軽く打ち、打ち粉を振るい落とす)

(1食分づつキッチンペーパーに包む)

(1回で10食分出来る)

 買って来た蕎麦粉は合計2キロ(20食分)なので、もう一回同じ作業を繰り返した。

 

 作業時間は昼11時ごろから始まり1時間程度で終わった。自家用の他、友人宅へは午後の3時ごろから配って来た。蕎麦打ちを始めた20年近く前は親戚を含め5軒ほど配っていたが、何人かの友人・親戚はもう亡くなり、今は2軒のみである。

 

 昨年(一昨年)は、もう何があってもおかしくない歳なので、次は配れないかも知れないと思っていたが、幸いにどうにか配ることが出来た。

 歳をとるとだんだん出来ないことが増えて来る。あれほど行っていた山歩きや海外旅行はもう行く体力も気力もない。止めてしまったら、もう再開することは出来なくなる。そういう年齢である。少しでも出来るものは無理をしても続けていきたい。

 

 今年(昨年)義母が亡くなるということがあったが、我が家でもまた手打ちの年越し蕎麦を食べることが出来た。有難いことである。皆さんお元気で良いお年を、また来年も、という気持ちである。