30年ぶりのインドひとり旅(その7) 

 

 ー余計な心配ー

 

 ホテル・ブロードウェイに到着した後、モヒトさんは明後日の朝5時過ぎに迎えに来ると約束して帰って行きました。明後日は、朝早くデリーからタージマハールのあるアグラへ列車で移動する日です。この旅は移動の時点では現地係員が必ず立ち会ってくれるのです。これは本当に助かりました。

(デリーのホテル・ブロードウェイ、ネット写真)

 部屋は2階の14号室です。シングルで、バス・トイレ付き、日本円で1泊4千円ほどの部屋です。エアコン完備で、天井には大きな扇風機も付いており、まずまずの部屋です。この値段は日本ではビジネスホテル以下ですが、インドでは相当の高額になります。グレードは中級ホテルと言ったところでしょうか。トイレは洋式で、トイレットペーパーも当然付いていますが、インド人客のための小さな手桶も付いています。インド式トイレは和式トイレと同じ形ですが、お尻は指と水で済ませるめ手桶が付いているのです。30年前の旅は安宿だったのですべてインド式でした。

(ホテル・ブロードウェイの部屋)

 リックを置き、まずは無事到着と、機内で出たビールを開けて乾杯。テレビをつけると、日本よりもっと多くのチャンネルがあります。日本で見るのと同じようなニュース番組もやっています。

 

 一段落してまず頭に浮かんできたのは、日本でいつもやっている朝のジョギングのことです。外国へ旅行する時でも可能な限り走っていました。

 インドでもできるかどうか、フロントに聞きに行きました。先ほど見たオールドデリーの街の様子に少々不安を感じたのです。6時ごろから走りたいと言いますと、フロントでは「ノープロブレム」(問題ない)「セイフティ」(安全だ)と言います。

 

 もう一つ心配だったのは、パスポートや貴重品です。身に着けて走るわけにもいかないので、フロントで預かってくれるか、訊いてみました。フロントのお兄ちゃんは、部屋に鍵をかけて自分で鍵を持って行けばいいと言います。ただガイドブックでは、高級ホテルでも盗難の危険があるから貴重品は自分でしっかり管理するようにと書いてあります。でも、昔も部屋に置いたままでも心配なかったなと思い直し、、フロントの言うようにしてみることにしました(一応念のため、日本から持ってきたチェーンでベッドに括り付けましたが、全くの杞憂でした。他のホテルでも同様でした)。その晩はゆっくりとバスに浸かり、ベッドにもぐりこみました。時間はもう12時近くになっていました。

 

 

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(続く)