96歳になる義母は、歳のため食が細くなってきている。年寄りは食べられなくなったら急に衰えるので、献立には気を遣っている。妻が病気がちなので、昼と夜は私が台所に立っており、最近は義母に合わせた料理が中心となっている。

 

 義母が食べられるものは、やはり口当たりの良い柔らかいものである。その中で、飽きずに食べられるものは、ナスの田舎煮、かぼちゃのうま煮、トマトと卵の中華風炒め、茶わん蒸し、鰻、刺身などである。茶碗蒸し・鰻・刺身はスーパーで買ってくるが、他は私が作っている。

 

 先日、実家の兄からサツマイモが送られて来た。義母も好きで、食べられるものの一つである。いつもこの時期に沢山いただくので、サツマイモ料理は毎年考えてきたが、ただ、甘い食材なので、なかなか副食としては難しく、蒸かし芋や愛知県の郷土菓子の鬼饅頭などのスイーツ、またマヨネーズを加えたサツマイモサラダなどにしていた。ただやはり、サツマイモ主体の料理は男の私には甘すぎて、今一つ調理意欲が湧いて来ない。

(昨年作ってみた鬼饅頭。ネット写真)

 家族皆が食べられ、副食としても比較的飽きずに食べられると思うものに、他の食材を加えた甘酢炒めがある(私の場合)。

 食材にはナス、色ピーマン(パプリカでも)、鶏唐揚げ、レンコンを加える。ただこれらを原材料から準備していてはかなり時間と手間がかかってしまうので、すべて冷凍食品を使っている。

(兄から送られて来たサツマイモ。。今回は2本用意したうち1本で十分だった)

 

 まずサツマイモ(大1本)は幅1センチほどをいちょう切りにして行く。それを5分間ほど水に晒してアクを抜き、そのあと5分間レンジをしておく。

(スーパーで売っている冷凍ナス。乱切りになっていて使いやすい)

(同じく冷凍レンコンと冷凍鶏肉の唐揚げ)

(今回は兄から送られて来た色ピーマンがあったのでそれを使った。普通は冷凍パプリカを使う)

 色ピーマンを除き、冷凍食品のナス(乱切りしてある、適量)、鶏肉(唐揚げ状になっている、適量)、レンコン(厚さ5ミリの輪切りになったいる。適量)をレンジで解凍する。レンコンは水気をキッチンペーパーで取った上でイチョウ形に切る。ナスとレンコンは一緒にポリ袋に入れ、十分量の片栗粉を入れて、まぶす。

(解凍したナスとレンコンをポリ袋にいれ片栗粉を多めに入れて、振ってよくまぶす)

 

 つぎにフライパンに油を引き(多めに)、まず唐揚げを、中に火が通るまでしっかり炒める。そこに片栗粉をまぶしたレンコンとナスを入れ、レンコンに軽く焼き色が付く程度まで炒める。つぎに色ピーマン(解凍したパプリカの場合はキッチンペーパーで水気を取っておく)を入れてしばらく炒め、つぎにレンジしておいたサツマイモを入れる。サツマイモを入れたらすぐに合わせ調味料を入れる。

(解凍した唐揚げは食べやすいように大きめのものは切り分け、プライパンで十分に炒める)

(唐揚げが炒まったら、そこにまぶしておいたナスとレンコンを入れ、さらに炒める。レンコンにうっすらと焼き目が付く程度まで)

(つぎに色ピーマンを入れ、さらに炒める)

(次にレンジしておいたサツマイモを入れる)

(事前に合わせ調味料を作っておく。今回は醤油(大さじ3)、穀物酢(大さじ3)、砂糖(大さじ3)、水(大さじ3)、片栗粉(大さじ2)を入れて、よく混ぜておく)

(サツマイモを入れたらすぐに合わせ調味料を入れ、絡まってくるまで炒める)

 

 食材と合わせ調味料がよく絡まって、十分なとろみが出てきたら完成である。サツマイモが無くても十分な料理であるが、サツマイモを副食として食べるには、これが一番うまく行く(と思っている)。

(器に盛って完成。色ピーマンの色合いと、サツマイモのほっくり感、鶏唐揚げの質感、レンコンのシャキシャキとした歯ざわり感、ナスのジューシーな柔らかさが、甘酢のとろみと絡まって夕食のいい1品となる)

 

 ただ義母にとっては、鶏唐揚げとレンコンは難しく、箸が向くのはやはり柔らかいナスとサツマイモ、ピーマンである。これは致し方ないことである。