保護猫を2匹飼っている。その猫達が、誰もいない玄関に向かって鳴いたりすると、
『もしかして、いるのか⁉️😱』と思う。
夫などは、のんきに
「誰かお友達でもきてるんか?」
などと問いかけているが、私にはそんな余裕はない。すぐさま、ちゅーるを取り出し注意をそらすようにしている。
同じような事は、小さな子供にもあるようで、夫の後輩の子供が、やっと言葉を発しはじめた頃の話だ。私達夫婦は、その後輩の家族と一緒に車に乗って山奥の蕎麦を食べに行った。
道中、後輩が
「やっと言葉を喋り始めたんですけど、色んな所を指さして『のの』って言うんです。誰かいるんですかね?俺そういうの全然分からないんで。」
といい、彼の奥さんも
「そうなんです。空中を指差して、はっきり言うんです。」
とうなづいた。
ただ、全員が霊感がないタイプだった為その時は、『絶対いるよね。3人で住んでるつもりやけど実は4人やったりして』と冗談を言い合う余裕さえあった。
山奥の一軒家の囲炉裏で蕎麦を堪能しての帰りだ。
あたりは真っ暗。山の中に灯りなどはなく、それこそヘッドライトだけで私達は山道を走っていた。
すると、その子供が走っている車の窓の外を指差し
「ののっ‼️ののっ‼️」と言う。
母親が引きつり笑いをしながら、「ののはいないでしょ‼️」と言うと「いや‼️ののっ‼️ののーっ‼️」と叫ぶので、「いるよね‼️ののいるね‼️」と慌ててなだめるしかなく、私達は視えない『のの』と一緒に青ざめながら真っ暗な山道をひたすら走ったのだった。