友人は半ノラの猫を飼っている。その猫は友人の旦那にしか心を開いておらず、旦那もまたその猫を溺愛していた。自分が家を留守にする時には、冷蔵庫や玄関の扉や色んな所に、猫のご飯の種類の混ぜる量を詳細に記入した紙を貼り、友人に定期報告を要求してくるらしい。

「でもな、旦那がおるときはリビングでいたりするんやけど、私が仕事から帰ってきたら、スーっとおれへんようになるねん。

一回、旦那が1ヶ月入院した時には、その間一回も姿を見せへんかってん。今までは半ノラやから自由に外と行き来してたけど【お前しかおれへんかったら家出してしまうから、窓は絶対開けるな!】って厳命されとったから、家にはおるはずやねんけど何処探しても見つけられへんくてさー😅でもご飯と水は減ってたからどっかにおってん。」


あぁここにも私と同じ人がと私は激しく共感した

「ちなみに何年飼ってるの?」と聞くと

「10年」という答えが帰ってきた。

おおっ!友よ‼️

落ち込む事はない。

猫との暮らし、それは、もう片思いの恋だ。ちょっと目が合っただけで満足するしかないのだ。それがちょっとウザイやつという視線だったとしても。

私は自分の事を振り返り、またもや切ない気分になったのだった。