私の友人は超がつくポジティブな性格で自己肯定の権化だ。彼女には息子が一人いるのだが、その息子のぶっ飛んだ話を聞くのが私は毎回楽しみだった。

彼は成長してさらにカッコよくなり、イタリア人とのハーフってこんなにカッコいいんだとただ感心するだけの私だった。

大工というガテン系に就職したと聞き、芸能界とかモデルでも充分やっていけるだろうに、手に職なんてカッコ良すぎるやん‼️とそんな息子を持った友達を羨ましく思っていた。

しばらくして友人が

「いま、息子は入院してんねん。」というので

「どうしたん?」と聞くと

「なんかクローン病っていう病気になってん。」

「聞いた事ない病名やけど」

「珍しい病気らしいで」

「ふーん」

友人はそれほど深刻な様子でなかったが、調べてみると難病に指定されていてビックリした。

一人息子が難病にかかって入院なんて、心配だろうにそんな事を全く感じさせずに気丈だなと思っていた。

あれから一年近くたった。職場が違ってからなかなか会う機会がなくあれから息子もどうしてるんだろうと思っていると珍しく彼女からのLINEに息子の事が触れてあった。

『神に愛されてる私の息子も神に愛されてるらしい。息子から以下のようなLINEきました!

【運がいい、運がいいと思っていたけど、誕生日、聖母マリアと一緒でした‼️😆】」

…あのー、クローン病はどうなったんでしょうか?

難病にかかっていても神に愛され運がいいと言い切るのんきな親子。

気丈ではなく単に気にしていなかった模様。

運がいいかどうかは本人が決める事ができるんだ。本人が運がいいといえば誰がなんといおうと運がいいのだ。一番簡単で確実に幸せを自らの手で勝ち取る親子に乾杯🍻