私の友人にはお酒をたしなむ人はいない。

全く飲まない人か、ものすごく飲む人かどちらかだ。今年知り合った同年代の彼女は、後者の人だった。

「終電を気にしないで飲みたいから飲む時は自転車やねん☺️」

彼女は3杯目のビール🍺をクーっと空けながらそう言った。

「でも、酔って自転車に乗ると派手にこけてその時は痛くもなんともないねんけど朝起きると大怪我してたりするねん。この間、線路でこけて家に帰って線路の鉄の匂いがするわと思ったら膝の所がキレててん。私の血のにおいやってん😓」

「ええっ❓」

「次の日病院に行ったら、『消毒します』って傷口を布を洗うみたいに洗われてん。こけた時は痛くなかったのに激痛やったわ。それで11針縫われてん」

「重症やん😱」

「その前に自転車でこけた時は、顔面を強打したみたいで、知らん間にすりむいとってん。消毒薬ペペッとつけて仕事行ったら『腫れてるで?』て言われてさ。まぁでもコロナでマスクしてたから助かったわ」

私はおそるおそる聞いた。

「ちなみに今日は…?」

「今日は残念ながらバスやねん。ほんま残念やわ」

その答えに心から安堵し、2杯目のビールを注文した私だった。