習い事が好きな私は当然ながら料理教室にも通った事がある。しかしながら、料理の腕が上がったかというと答えはNOだ。なぜなら、料理教室では私はほぼ洗い物担当だったからだ。個人レッスンならいざ知らずグループレッスンで見ず知らずの人のご飯を失敗出来るほど私は図太くなかった。そしてそれほど料理が出来なかった。という事で毎回洗い物だけに専念して、手の込んだ料理を堪能して帰るだけで、結婚後もその料理がお膳に並ぶ事はなかったのだった。
そんな私の友人に壊滅的に料理ができない女がいる。美人で仕事が出来、イタリア人と結婚して何度もモデルにスカウトされている美形の息子がいる。そんな彼女が何を思ったか料理教室に行ったらしい。
「習いに行ってビックリしたわ。カレーのルーをイチから作るねん。なんか聞いたこともないような香辛料をいっぱい混ぜんねん。」
「ふーん」
「思わず先生に、何で市販のカレールーを使わないのかって聞いたらさ」
え⁉️料理教室での質問がそれ⁉️
「手間暇をかけることが美味しい料理を作るコツですっていうねん。でも、絶対市販のルーを使った方が美味しいやん?日本人の叡智を結集して出来たルーやで?しかも楽で簡単やん。カレーだけちゃう、お味噌汁かって、ほ○だしがあるやん。わざわざ非効率な方法を教える意味がわからん。」
私はアハハ😅と笑いながら、大人に教えるって大変だ。習いにくる生徒を選べないって気の毒だなぁと思ったのだった。