私が子供だった頃、弟の友達がお金を拾って家に持って帰った。
まだ小学生だったので、誰にも言わずにそのまま自分の机の引き出しにそのお金をそっとしまっておいた。
ある日、その子の母親が引き出しにお金が入っているのを見つけて子供を問いただした。
拾ったお金は警察に届けるものだ‼️そのまま自分のものにするのは泥棒だ‼️と子供を叱り飛ばしていますぐ警察に届けに行け‼️と言った。
「それで警察に持って行ったのは確認して、警察の人にも怒られたって言ってたのに、次の日に確認したら半分まだ机にはいっとってん!あの子、半分だけしか警察に持っていけへんかってん‼️もう信じられへん‼️」
おばちゃんが私の母にため息まじりにぶちまけていたのを今でも覚えている。
ちなみに、私には子供がいないのだが、私の友達からも子供を警察に突き出した話を聞いた。
ある日小学校の先生から連絡があって、友達何人かで神社のお賽銭を盗んだらしいと聞かされた。真っ青になって問いただすとやったと白状した。山分けして持って帰ってきたものの使うことはできずに机に隠していたらしい。友達は子供を警察まで引きずっていき
「神社からお金を盗んだんです!逮捕してください!」と言った。
すると、子供を残して部屋の外に呼び出された。
「お母さん、レベルを選べますけどどうされますか?まず、婦人警官が優しく諭すレベル1、私服の刑事が説教するレベル2.そして制服の警察官が容赦なく怒るレベル3です。」
友達は迷うことなく、
「もちろんレベル3でお願いします。」と答えたのだという。「流石に泣いとったわ」
その後、神社にお金を返しに行き、宮司さんにも叱られ彼女の子供にとっては散々な一日だっただろうが、ここで徹底的に叱られた事がこれからの人生にどれだけプラスになるだろうか。聞けば、対処はそれぞれの家庭に任されたらしいが、警察署まで連れて行ったのは私の友達だけだったらしい。悪いことは悪いとキチンと叱れる大人でいたいと思う。