私達の世代の結婚式の披露宴はネタ披露の場だ!という話を前に書いた。当然、やられたらやり返すとばかりに、自分の披露宴でネタ披露をされた側は、お前の結婚式の時は覚えてろー‼️と飲み会の度に言い、まだ結婚していない方は何をされるのかと怯えるのだった。

さて、そんな破茶滅茶な先輩達の中でK先輩だけは静かで常識的な人で、みんながワーワー言っているのをそばで微笑みながら聞いていた。少し小柄で顔立ちの整っているK先輩はまだ独身で、いつか披露宴の時に親戚一同の前で洗礼を受けてしまうのかと気の毒になる私だった。

ところが‼️である。

K先輩は職場の誰にも言わずに突然電撃結婚した。

私達がK先輩の結婚の話を聞いた時には、すでに結婚式は行われた後であり、仕事が落ち着く頃に新婚旅行の為に連休をもらいたいと申し出があった時だった。

「やられた‼️」

毎回、先頭に立って嫌がらせか?と思うほどの熱烈なお祝いネタを考えるY先輩がギリギリと歯軋りをしながら悔しがっていた。

「もう、ネタは出来上がってたのに‼️」

…それをお嫁さんと親戚の前で披露されるのが嫌だったから内緒にしてたんですよ…と思ったのだが、Y先輩はすぐに立ち直り

「それなら、こっちにも考えがある‼️」と新たな闘志を燃やしていた。

「罰として奥さんと2人で絶対参加な‼️」

Y先輩がパーティ会場を押さえてK先輩にそう言ったのは、衝撃の結婚宣言から1ヶ月後だっただろうか?

「はい。これ原稿!」

と言って全員に渡された紙には

【K電撃結婚背任被疑事件公判記録】とデカデカと記載されていて、めくると配役が書かれていた。

ちなみに私は裁判官、Y先輩は検察官、B先輩は弁護士となっていた。

罪状は、全員に内緒で電撃結婚したとなっている。

それだけで職場の知り合いの前で吊し上げにあうのかと私は震撼した。😱そこにはK先輩の台詞まできちんと記されていて、内緒にした理由は

「どうしても、僕の結婚式でゴキブリ音頭を踊られたくなかったんです‼️」となっていた。

…そんなネタするつもりだったんですか。Y先輩😓💦そりゃ、内緒にしますよ普通。

その衝撃のパーティの内容は次回!