ベテランとは経験を積み、その経験から学び、この場合はこう。
あの場合はこう。
と、臨機応変な態度で行動することが出来る。

その代わりルーキーは、
ベテランに比べ経験が少ないため、初めての場合ミスをしてしまったり、戸惑ってしまうことがある。
しかし、皆それを乗り越えベテランになっていく。

今日はそんな話である。

私はユザワヤが大好きだ。
布や、ペンキや、画材、なにこれ!?と言うものまで幅広い商品を扱っているのが魅力的だ。

専門学生の頃、アニマル柄のファー素材の布を買いに行った。

ユザワヤの仕組みは、まず巻物状になった布を自分が欲しい分だけ布切り係のスタッフに切ってもらい、

それをレジに持って行く流れである。


いつも混んでいるので、布切りはけっこう並ばないといけない。

私の目の前の女性が、
「1メートルお願いします」
とスタッフのおばちゃんに言うと、
おばちゃんは、長さを計ってからまず、チョンとだけハサミを布に入れ、そこからまっすぐ布を手で切った。

私はハサミでチョキチョキ切っていくものだとばかり思っていたので、
「おお!こうやるのか!素早い!」
と、感心した。

そして私の番になると、そのおばちゃんと代わり、
若い女の子のスタッフが来た。

私が
「20センチください」
と言うと、
若いスタッフの子は、
長さを計り、先程と同じ様にハサミをチョンと入れ、
両手で布を引っ張り切ろうとすると、
「ビシャアァァァァァー!!!」
と周りが焦るぐらいの音を立て、
アニマル柄の布を、
無惨にバラバラに引き千切った。

目の前の光景に度肝を抜かれていると、
横にいたスタッフのおばちゃんが、
「ちょっと!あんた!!その布はそれやっちゃダメだよ!!」

ファー素材には、あの技は御法度らしい。
「申し訳ありません!」
と謝られ、新しく布をチョキチョキ切ってくれた。


場数を踏むごとに増していく経験値。

彼女にはこれを足場にして頑張ってもらいたいと思った。