3月18日 | まんがこぞうのオモシロおかしい妖怪人間の館

まんがこぞうのオモシロおかしい妖怪人間の館

あまのじゃくでヘソまがりの妖怪人間
それが、まんがこぞう なのさ!

退院したと、嬉しいメール。

ひさかたぶりに、我が城でくつろいでいるそうだ。

が、

どうにも、違和感がぬぐえない。

まさか、

顔に白い布がかかっているんじゃないかと、

妙な不安が心をよぎる。

メールに写真がない。

写真を送れと言うべきか・・・

いや、やめておこう。

それならそれで、

受けとめる覚悟は出来ている。

今は、

そうなのだと、メールを信じることにしよう。

終戦直前に生まれた親父は、

ものごころが付く前に、

母親を亡くしている。

母親の愛情を知らず育った。

上の3人の姉が母親代わりだったとか。

また、

小生の下には生まれてすぐ死んでしまった、

弟がいた。

幼少時代の小生はきかん坊で、

親を困らせ、その心労がたたって早産。

昔の事と田舎だったこともあってか、

自力で乳を飲む事が出来ず、

親の愛を知らず旅立った。

三途の川を渡ることなく、

賽ノ河原で、ひたすら石を積み、

40数年、誰かが迎えに来てくれるのを、

待っている。

だが、今しばらく

親父を迎えに来るのは待っていてほしい。

でもな、

万が一の時は、

道に迷わないように迎えに来てほしい。

そっちで、長い間待っていた分、

たっぷりと親父に甘えてくれ、

親父も顔を覚えていない母親に、

甘えたいだろう。

だが、何度も言うが、

今しばらく待ってくれ。

今逝ってしまうと、おふくろがせつなすぎる。

だから、

まだ迎えに来ないでくれ。