2023/2/26(日)14:50 奥入瀬渓流


2泊3日で冬の青森を旅しています。

2日目は十和田市を訪れて、奥入瀬渓流のネイチャーガイドツアーに参加。

奥入瀬といえば新緑や紅葉が美しいU字渓谷ですが、真冬の景色が気になった次第。



前回は氷瀑のポイントでバスを下車しながら奥入瀬川を遡り、ハイライトは銚子大滝でした。

銚子大滝は名前のとおり、酒器である銚子から水が溢れるごとく十和田湖から流れ出た滝のこと。



十和田湖は十和田火山のカルデラ湖で、約1万5千年前に決壊した箇所が、銚子の口に例えて子ノ口と呼ばれています。

二度の大規模で陥没したことで、最大水深が326.8mのとても深い湖となっています。



奥入瀬川沿いを歩いていた時は木々に囲まれていたため気付きませんでしたが、子ノ口に到着した途端に冬の強い風に襲われました。

どれくらい強いかって、木の枝に付いた飛沫が凍るくらい。



灌漑用水の確保で冬に十和田湖の水門を閉めるため、奥入瀬川の水量は他の季節と比べて少なくなりますが水墨画の世界は絶景モノでした。

そして、次は季節を変えて訪れようと心に決めます。

ガイドさん曰くやはり新緑の時期が一番美しく、歩く方向は目線の高さに景色が見えることから、十和田湖へと上流に向かうのが良いとのこと。



十和田市街のバスセンターに戻り、待ち時間に蕎麦をいただく。

カウンターの上部に飾られている写真は、2012年に廃線となった十和田観光電鉄線。

最後まで乗ることはありませんでしたが、廃線直前に訪れるのを迷った記憶。



頼んだのは、天ぷら・山菜・玉子が入ったスペシャルそば。

鉄道が走っていた頃の駅そばを想像しながら、つゆまでしっかりと味わいました。



路線バスで三沢駅に戻ってきた時には、辺りはすっかり暗くなっていました。

車窓を撮ることもないので、青森駅まで1時間ちょっとぼーっと揺られます。



終点の青森駅に到着したら、乗換時間を利用して駅周辺を軽く散策します。

左の白い建物は飲食店や物産店が入るA-FACTORYで、18〜19時には営業終了しています。

あと駅の目の前がビーチで、砂浜が広がっていました。

ビーチはどうやらイベント向けで、遊泳はできなさそうな感じ。



青森ベイブリッジの奥に見えている船が、かつての青函連絡船である八甲田丸。

夜はライトアップされていますが、こちらも営業時間外。

次に青森を訪れた時には、見学したい場所のひとつです。


 

頭端式ホームの青森駅ですが、奥に進むと青函連絡船との連絡橋があります。

現在連絡橋は通れませんが、かつては駅と港が直結していたんですね。

そして青函連絡船の一番の特徴は、昔は青函トンネルなんて無かったので、鉄道車両ごと船で運んでいたことでしょうか。

 

 

夕方に駅そばを食べましたが少し物足りなかったので、駅前の長尾中華そばでご当地ラーメン。

青森煮干しラーメンは青森で一般的な煮干し出汁を使いますが、合わせるスープにあっさり醤油スープか濃厚な動物系スープの種類があるようです。

長尾中華そばは、あっさり醤油系で代表的なお店で安くてシンプルに美味しかったです。



さて、今晩の宿は五所川原で予約しています。

青森駅から7駅先の川部駅で五能線の最終列車となる鯵ヶ沢行きに乗り換え。

車両は電気式気動車で、2年前に造られたばかりのピカピカの新車でした。



夜汽車に揺られるお供にはアルコールがもってこいなのですが、手元にあるのは青森駅のリンゴジュースだけ売っている自販機で買ったもの。

でもまあ王林は甘味が強く、ゆっくりと味わうにはぴったりでした。



鯵ヶ沢行きですが、五所川原で乗客は全員下車。

空っぽとなった1両編成は、真っ暗な夜へと吸い込まれていきました。

ホームにあった極彩色の人形で、そう言えば五所川原はねぶたで有名だったことを思い出す。



翌日は朝から津軽鉄道に乗ります。

五所川原は宿に泊まっただけになりましたが、ねぶたの博物館などあったので観光の時間を作っておけば良かったなと少し後悔。

次の更新からは、旅最終日になります。

ではではノシ


▶︎旅行記1話リンク◀︎


▼前話はこちら