予備R2 刑法 第4問 肢1
問題文
名誉毀損罪及び侮辱罪に関する次の1から5までの各記述を判例の立場に従って検討した場合,正しいものはどれか。
1.名誉毀損罪及び侮辱罪の保護法益は,いずれも人の外部的名誉であり,法人については,侮辱罪の客体になり得ない。
本肢を解くための思考過程
本肢は,①名誉毀損罪の保護法益は何か,②侮辱罪の保護法益は何か,③法人は侮辱罪の客体になり得るかという3つの知識を問うものといえます。
①名誉毀損罪の保護法益は何かについて,名誉毀損罪の保護法益は外部的名誉であるとするのが判例であるとされています。
②侮辱罪の保護法益は何かについて,侮辱罪の保護法益は外部的名誉であるとするのが判例であるとされています。
③法人は侮辱罪の客体になり得るかについて,侮辱罪の客体である「人」には法人も含まれるとするのが判例であるとされています。
したがって,本肢は,「法人については,侮辱罪の客体になり得ない」とする点で誤りということになるでしょう。
分析と勉強方針
本肢は,上記①②③についての知識と対比することで正誤の判断ができる。つまり,本肢は,単純に抽象的一般的な法律知識そのものを問う問題であるといえます。
そこで,各犯罪について勉強する際,ⅰ当該犯罪の保護法益は何か,ⅱ構成要件要素は何か,ⅲ構成要件要素の定義は何かといった点について,条文の文言も含め正確に理解・暗記しておく必要があるということになるでしょう。
特に,上記ⅱ,ⅲの意識は,論文答案を書く際にも重要な項目となってきますので,強く意識しておきましょう。