思い出すのも腹立たしいので、画像なしで書きます。長文です。
危ないキーワードをオレンジ色にしたので、詐欺業者に遭遇したとき気付いてもらえれば幸いです。
英日翻訳はGoogle Chromeによるものです。
6/15
2000円くらいの電子機器をAliExpressで注文。
送料込みで一番安いショップを選んだ。
評価欄は良好だが、なぜか10人に1人ほど「返金になった」と書いてある。
6/24
注文したショップからメッセージが届く。
ショップ 『親愛なるバイヤー、お待たせして申し訳ありません。』
一見丁寧だが、長ったらしい文章と、大量の改行。 ※理由は後述。
ショップ 『あなたの小包は不確かな理由のために私たちに返されます。』
たしかに荷物の追跡番号あり。
ショップ 『返金したいのでPayPalのアドレスを教えてください。』
PayPal(ペイパル)は、昔からある有名な決済サイトだが。
ん・・・何かおかしくね?こっち何もしてないのに返金話になってるし?
「aliexpress paypal 詐欺」 でGoogle検索すると、PayPal詐欺が多数引っかかった。
PayPalはAliExpress管轄外の個人送金扱い。問題点は、
①返金した証拠が残らずAliExpress運営が補償や関与をできない
②割高な送金手数料のトラブル
③返金完了後、PayPal経由で「返品されない」などとインネンをつけられ逆に違約金を取られる
巧みに誘導して、見事に詐欺られるらしい。
6/26
「うるせぇ、再送しろよHAHAHA」 とメッセージを送信。
7/4
ショップ 『親愛なるバイヤー、小包が返ってきました。PayPalのアドレスを教えてください』
怪しすぎるPayPal推し。
7/5
「返送が2回目ですよ。理由を教えろ。通報するぞHAHAHA」
7/7
ショップ 『親愛なる、在庫がありません。今PayPal経由で直接どのようreundについては?』
手入力なのか、誤字が混ざり始める。
「ほう。在庫が無いのに販売したんですか?HAHAHA」
ショップ 『在庫がなくて申し訳ありません。PayPalで返金はいかがですか?』
「在庫が無いのに、発送履歴と追跡番号はあるんですね?HAHAHA」
しばらく返事が止む。
ショップ 『2020年9月15日に注文が届かない場合は、異議申し立てを開いて払い戻しを申請できます。』
AliExpressの90日補償から逃げるための誘導?と推測。
「ショップの商品ページを見ると、959個在庫がありますが?HAHAHA」
「悪質だね?AliExpressに苦情を伝えるための証拠にするから。HAHAHA」
また返事が止む。
ショップ 『親愛なる申し訳ありませんが、私たちは今、TEHアイテムをhavenlt行う。』 (文章崩壊)
ショップ 『我々は唯一のPayPalでの払い戻しができる』
はいウソ出ました!AliExpressは取引キャンセルの返金制度があります。
7/8
最終通告のメッセージを送信。
「最後の通告です。PayPalの口座はありません。Paypalの口座を作る気もありません。
Paypalの返金はトラブルが多いことも知っています。
注文をキャンセルし、本来の決済手段で、全額返金してください。
あなた方が発送や在庫について嘘をついたことは、AliExpressに判断してもらいましょう。
常習ですよね?HAHAHA」
7/9
ショップ 『aliexpressで返金いたします。』
ショップ 『返金理由で[個人的な理由]を選択してください。次に[誤って注文した]を選択してください。』
「絶対イヤでござる。HAHAHA」
AliExpress上で、返金申請に当たる「open dispute(紛争)」開始。
さあ、戦争ですよ。
ショップはAliExpressの評価が下がるからか、open disputeを大変嫌うらしい。
この手続きが面倒。文章だけでなく、以下の画像を3枚以内で添付する。
・メッセージ画面のスクリーンショット
・商品画像
・発送追跡画面のスクリーンショット
しかしメッセージ画面が詐欺業者の長文と改行で、まともに画像に収まらない。
なんとか縦に5枚連結して、提出。
7/13
ショップ 『親愛なる、PayPalで返金することができます。紛争をキャンセルしてくれませんか。』
「お断りHAHAHA」
7/14
AliExpressが支援のために介入。
しかしなんと、裁定は
『商品発送中のため、返金不可』
は?荷物送れないって業者が言ってるのに!?発送中!?どうして!!
不服申し立てもできない。
この時点で、8割方返金をあきらめる。詐欺に負けた・・・。
7/22
中国から、謎の荷物が通関手続き開始
7/25
謎の荷物が千葉県に到着(受取先とまったく異なる住所、郵便番号)
7/26
AliExpressが返金提案
『荷物が間違った住所に送られました 有効』
7/29
AliExpressが返金提案を処理。
結果、無事返金扱いになりました。
謎の荷物が意味不明すぎて怖いのですが、Google検索すると
AliExpressの偽番号詐欺なんてのがあるようです。
適当な他人の荷物追跡番号を伝えて、AliExpressのシステム上で受け取り完了したフリをするという
雑な詐欺ですが、配送状況をマメに確認しない人、open dispute(紛争)しない人はやられるようです。
感想。
通販詐欺に当たると、金額以上に「返金要求する時間と腹立つ気持ち」にヤラれます。
経験上、AliExpressの多くの通販ショップはトラブルなく良好でしたが、
運悪くインチキな相手に当たった時は、金額を見つつ諦めるのも手だと思いました。
何せ相手は叫んでも届かない海の向こうです。
あとは諦められる金額の範囲で利用することですかね・・・。
おしまい。