<W杯:ドイツ2-1アルジェリア>
◇決勝トーナメント1回戦◇30日◇ポルトアレグレ
ドイツ(FIFAランク2位)が延長にもつれ込んだ
アルジェリア(同22位)との熱戦を2-1で制し、
16大会連続ベスト8入りを果たした。
初16強のアルジェリア(FIFAランク22位)は、
82年大会で西ドイツ(当時)を破った番狂わせの再現はならなかった。
前半からドイツはボールを持つ時間は長かったが、
アルジェリアの鋭いカウンターに何度もゴールをおびやかされた。
GKノイアーはエリア外に飛び出し、
スライディング、ヘディングでクリアする場面が目立った。
ドイツは後半、ゲッツェに代えてFWシュルレを投入した。
同4分、クロースが上げたクロスをムスタフィが高いヘディングシュートも、GK正面。
同10分、エリア付近のパス交換からシュバインシュタイガーが落とした
ボールをラームが強烈右足シュート。
惜しくもGKエムボリにクリアされた。
同35分には右からのクロスをミュラーが
ドンピシャのヘディングシュートもGKがはじき、
こぼれ球をシュルレが右足で打ったが、これもDFに止められた。
延長前半2分、ドイツがついに先制した。
左サイドをミュラーがエリア内まで持ち込み中央にクロス。
走り込んで前に出過ぎたシュルレが、左足ヒールに当ててゴールに流した。
延長後半15分にもシュートの乱れ打ちからエジルがダメ押しの2点目を決めた。
直後に1点は返されたが、120分の熱戦にピリオドを打った。
アルジェリアも得意のカウンターからスリマニ、フェグリらが何度もチャンスを作った。
前半17分、左サイドのDFグラムが上げたアーリークロスを、
ゴール前のスリマニがダイビングヘッド。
決まったかに見えたがオフサイドの判定だった。
延長に入ってからは疲労で足が止まり苦しい場面が続いた。
それでもGKエムボリの好セーブなどで粘りに粘った。
2点差となった終了間際、
フェグリからのクロスをジャブが
スライディングシュートで1点を返す意地を見せた。
ドイツは4日(日本時間5日)の準々決勝でフランスと対戦する。