◇W杯決勝トーナメント1回戦
フランス2―0ナイジェリア(2014年6月30日 ブラジリア)
サッカー・ワールドカップ(W杯)
ブラジル大会第18日は30日(日本時間1日)、
決勝トーナメント1回戦が行われ、
1次リーグE組を無敗で1位通過したフランスはF組2位のナイジェリアと対戦。
0―0で迎えた後半34分、
左CKのチャンスから相手GKの弾きそこねたボールを
MFポグバが頭で押し込み先制点。
後半ロスタイムにも追加点を挙げ2―0で勝利し、
8強進出を決めた。
フランスはMFカバイユが出場停止が明け先発復帰。
1次リーグ3試合にスタメン出場したDFサコはハムストリングの負傷のため
スタメンから外れ、CB2枚はDFコシールニーとDFバランのコンビが起用された。
一方、ナイジェリアはアルゼンチン戦で味方のシュートを受け腕を骨折した
FWババトゥンデが欠場。
代わってFWモーゼスが初戦以来のスタメン出場となった。
試合は互いに積極的に仕掛ける展開。
前半19分、
ナイジェリアはMFムサが左サイドから右足でニアサイドにクロスを入れると
FWエメニケが押し込みネットを揺らす。
しかし、副審のフラッグが上がりこれはオフサイドの判定。
惜しくも先制を逃す。
同20分、今度はフランスがFWジルーのポストプレーからMFバルビュエナがクロス。
ゴール前に飛び出したFWベンゼマにフリーで渡ろうとするがこちらもオフサイド。
2分後には、MFポグバがドリブルで駆け上がり右サイドへ展開。
MFバルビュエナからのクロスをペナルティエリア内で受け、
右足ダイレクトボレーで狙うがGKエニェアマの攻守に阻まれゴールならず。
前半終了間際にもフランスがMFマテュイディのドリブル突破からチャンスを作り、
MFバルビュエナの右からのクロスをDFドゥビュシーが合わせ、
右足で強烈シュートを放つもボールは枠の外。
0―0のまま後半へ入ると、ナイジェリアにアクシデント発生。
中盤の競り合いでMFオナジがMFマテュイディに足首を踏まれてしまい、
同17分に担架で運ばれ負傷交代となってしまう。
すると同25分にはフランスに決定機。
FWベンゼマがFWグリーズマンとのワンツーで裏へ抜け出し、
GKと1対1になったところでシュート。
GKに当たり勢いの弱まったボールはゴールライン手前で
クリアされ先制できず。
攻め込まれる場面も多いフランスだが決定機を作らせず耐え続けると同34分、
左CKからの鋭いボールをGKエニェアマが飛び出すもわずかしか触れず、
そのこぼれ球をファーサイドにいたMFポグバが
頭で無人のゴールへ押し込み、ついに均衡を崩す。
さらに後半ロスタイムには
右CKからMFバルビュエナのクロスに反応したFWグリーズマンが
相手のオウンゴールを誘発。
自陣左サイドを崩され押し込まれる展開も多かったフランスだが、
終わってみれば2―0で勝利。
2大会ぶりの準々決勝進出を果たした。