ワールドカップ・ブラジル大会のグループB第3節が
日本時間24日未明に行われ、
オーストラリアと対戦した前回王者のスペインは、
ダビド・ビジャらのゴールで3-0と快勝を収めた。
2連敗ですでに敗退が決まっている両チームの対戦。
前節のチリ戦から7選手を変更したスペインが序盤からボールを支配し、
試合を優位に進める。しかし、普段とは違うメンバー構成のため、
微妙にリズムが合わない。
23分には今大会初出場のダビド・ビジャのヒールパスから
ジョルディ・アルバがシュートを放った決定機も、相手GKに阻まれた。
その後も攻めあぐねたスペインだが、36分にようやく先制に成功する。
アンドレス・イニエスタからのスルーパスで、
右サイドを抜け出したフアンフランがグラウンダーのクロス。
それに走り込んだビジャがヒールで巧みにコースを変えて流し込んだ。
前回得点王のビジャが、
スペインにとって今大会初となる流れの中からのゴールを決めた。
1点をリードして迎えた後半11分、
追加点を狙うスペインは先制点を決めたビジャに代えて、ファン・マタを投入。
さらに同22分にはセスク・ファブレガスをピッチに入れて、攻勢を強める。
するとその直後の24分、
イニエスタのスルーパスで抜け出したトーレスがGKとの1対1を冷静に制して追加点。
2-0とリードを広げた。
攻撃の手を緩めないスペインは、後半37分にもセスクからの絶妙なパスを受けたマタが、
GKの股間を抜くシュートを決めてダメ押しゴール。
このまま3-0と快勝したスペインは、
最終戦で前回王者の意地を見せ、大会を去った。