[6.22 ブラジルW杯H組 韓国2-4アルジェリア ポルトアレグレ]
ブラジルW杯は22日、大会11日目を迎えた。
H組のアルジェリア代表は韓国代表を4-2で下し、
今大会初勝利を挙げた。
アルジェリアのW杯での勝利は32年ぶり。
初の決勝トーナメント進出へ向け、前進した。
同組のベルギーが直前の試合で2連勝を決め、
早々にグループリーグ一抜けを決めた。
その結果、アルジェリアはこのゲームを落とせば、
その時点でグループリーグ敗退が決定する一戦となった。
アルジェリアは初戦からメンバーを5人変更。
対する韓国は初戦と全く同じメンバーで第2戦に臨んだ。
互いに勝ち点3を計算したい一戦。
だが前半は一方的なゲームになった。
試合が動いたのは前半26分、
自陣からDFカール・メジャニが縦パス一本、韓国のDFラインの裏を目がけてボールを送る。
DF2人競り合いながらFWイスラム・スリマニがわずかに抜け出すと、
コースを突いたシュートでゴールネットを揺らす。
さらに直後の28分、
左サイドからのCKを獲得したアルジェリアは、
DFラフィク・ハリシェが打点の高いヘディングシュートで合わせて、
あっという間にリードを2点に広げた。
勢いに乗るアルジェリアは前半38分、
DFラインからのロングボールが最前線に入ると、
韓国のクリアミスを拾ったスリマニが中央のMFアブデルムメン・ジャブへラストパス。
グラウンダーのシュートをゴール右隅に流し込み、
前半だけで3点のリードを奪うことに成功した。
まさかの展開、そして前半はなんとシュート0に終わった韓国だが、
後半に入るとようやく5分、ファーストシュートが得点に繋がる。
ロングボールを裏で受けたMFソン・フンミンが切り返しで相手をかわすと、
左足を振り抜く。
あまりミートしたシュートではなかったがこれが幸い。
上手くGKの股を抜け、反撃の1点となった。
後半に入ってようやくリズムと掴んだ韓国だが、
アルジェリアもしたたかだった。
後半17分、
エリア内でMFソフィアン・フェグリからのリターンパスを受けた
MFヤシン・ブラヒミが狙い澄ましてGKの股を抜き、再びリードを広げた。
韓国は最前線に長身FWのキム・シンウクを入れ、
後半19分からは第1戦で得点したFWイ・グノを投入。
再びエンジンの点火を試みる。
すると、同27分、キム・シンウクに当てたボールがこぼれると、
イ・グノの折り返しをFWク・ジャチョルが押し込み、2点差。
同33分には3枚目のカードとして得点力のある
MFチ・ドンウォンをピッチに送り込み、勝負に出た。
しかし焦りとは裏腹に、時間だけが刻々と過ぎていく。
試合はこのまま4-2でアルジェリアが逃げ切り、
初出場だった1982年のスペイン大会のチリ戦以来、
32年ぶりのW杯での勝利を挙げた。
第3戦は26日。
勝ち点3で2位に浮上したアルジェリアはロシアと、
最下位に落ちた韓国はGL突破を決めているベルギーと対戦する。