ワールドカップ・ブラジル大会のグループH第2節が
日本時間23日未明に行われ、
ロシアと対戦したベルギーは、後半43分にディボック・オリギが値千金のゴールを決め、
1-0でロシアに競り勝った。
ベルギーはこの結果、2位以上が確定し、決勝トーナメント進出を決めた。
序盤はベルギーがボールを支配し、ロシアがカウンターを狙う展開。
最初のチャンスをつかんだのはロシアで、
12分にビクトル・ファイズリンがペナルティーエリア付近から左足で狙ったが、
シュートはベルギーのGKティボ・クルトワに阻まれた。
ベルギーも20分、22分と立て続けにドリース・メルテンスがシュートを放つが、
これは枠を捉えられない。
ベルギーはこのメルテンスが右サイドを徐々に制圧し、
ペースを手繰り寄せていく。
36分には右サイドをドリブルで突破。
鋭いクロスを入れたが、ロシアのGKイゴール・アキンフェエフがこれをはじき出した。
ロシアも前半の終盤には盛り返し、ボールポゼッションを高めたものの、
ゴールを奪うまでには至らず。
44分にはアレクサンドル・ココリンが左サイドからのクロスにヘッドで合わせたが、
シュートは枠を外れた。
スコアレスで迎えた後半、
打開策を見いだせないベルギーは12分に調子の上がらないロメル・ルカクに代えて、
19歳のオリギを投入。
前へのギアを強めようとしたが、早々と運動量が落ち、攻撃の糸口すらつかめない。
一方のロシアもそれに付き合うかのように、アイデアの乏しい攻撃に終始する。
ゴールのにおいが漂わない試合展開に、
スタンドの観客からはブーイングが起こる場面も見られたが、
後半43分にベルギーがついに均衡を破る。
左サイドをエデン・アザールが突破し、グラウンダーの折り返し。
そのボールを受けたオリギが冷静にネットを揺らし、ベルギーが先制した。
結局、そのゴールが決勝点となり、
試合はベルギーが1-0で勝利。
グループリーグ突破を決めた。