◇Ｗ杯１次リーグＦ組
アルゼンチン２―１イラン
（２０１４年６月２１日 ベロオリゾンテ）
サッカー・ワールドカップ（Ｗ杯）ブラジル大会
第１０日は２１日（日本時間２２日）、
１次リーグＦ組で白星スタートのアルゼンチンが、初戦を引き分けたイランと対戦。
０―０で迎えた後半ロスタイムにＦＷメッシが２戦連続となる劇的なゴールを決め、
１―０で勝利。
２連勝で勝ち点を６に伸ばし、決勝トーナメント進出を決めた。
アルゼンチンはサベジャ監督が「４―３―３でスタートする」と宣言していた通りのシステムを選択。
初戦では２トップの一角で先発したＦＷメッシは、３トップ中央の低い位置に入った。
試合は前半からアルゼンチンが圧倒的にボールを支配するも、
状況に応じて１１人全員が自陣に戻るイランの守備的布陣を崩せないまま前半終了。
前半２２分には左サイドからパスを１０本以上つなぎ、
ＦＷアグエロがペナルティエリア内やや左から右足でシュートを放ったが
相手ＧＫの攻守に阻まれゴールならず。
セットプレーからも決定機を作ったがものに出来なかった。
後半に入っても攻め続けるアルゼンチンはＦＷメッシに絶好のチャンスがようやく訪れる。
同１５分、ＦＷメッシがカウンターからハーフウェイライン付近でパスを受けると、
一気に加速しエリア中央をドリブル突破。
ペナルティエリア手前まで持ち上がり左足でシュートを放つが
ボールは惜しくもポスト左へとそれてしまった。
試合が進むにつれアルゼンチンに疲労の色が見え始めると、
イランが徐々にペースをつかむ。
同８分にはＦＷゴーチャネジハドが右からのクロスに頭で合わせるが、
これはＧＫの正面。
同２２分にも右サイドからのクロスに飛び込んだＭＦデヤガが
ＤＦサバレタに競り勝ちヘッドで狙うが、ＧＫロメロが右手一本で防がれゴールならず。
なかなかイラン守備陣を崩せずにいたアルゼンチンだったが、
終盤に劇的ドラマが待っていた。
同ロスタイム、ＦＷメッシが右サイドのペナルティエリア手前付近でボールを受けると、
相手ＤＦをドリブルで外し左足でシュート。
ボールは綺麗な弾道でゴール左上に決まり、スタジアムに歓喜が訪れた。
このメッシのゴールよって２連勝を決めたアルゼンチンが、
Ｆ組一番乗りで決勝トーナメント進出を決めた。
