20日(現地時間)に行われた
ワールドカップ(W杯)・グループD第2節、
イタリア対コスタリカの一戦は、1-0でコスタリカが勝利を収めた。
コスタリカはベスト16進出を決めている。
ともに白星発進の両チーム。
コスタリカは初戦と同じメンバーで試合に臨んだ。
イタリアはヴェッラッティ、パレッタに代えてチアゴ・モッタ、アバーテが先発。
センターバックでバルザーリとキエッリーニがコンビを組み、
アバーテが右、ダルミアンが左に入る。
ゴールマウスにはブッフォンが戻った。
試合は立ち上がりから静かな展開。
イタリアは低い位置からデ・ロッシ、ピルロらがポゼッションから組み立てようとするが、
コスタリカも組織的な動きで対応。
逆に2度ほどセットプレーからイタリアをヒヤリとさせた。
27分にようやく初シュートを放ったイタリアは、30分を過ぎてピルロを軸にゴールに迫る。
31分、33分と、立て続けに中盤から得意のパスを繰り出し、
バロテッリの決定機を演出。
だが、バロテッリのシュートはいずれも決まらず、均衡を破るには至らない。
徐々にイタリアに押される中、
ミドルシュートで反撃を試みていたコスタリカだが、43分に絶好機。
キャンベルが抜け出し、ペナルティーエリアで絶好のチャンスを手にすると、
後方からキエッリーニのチャージで倒される。
誰もがPKと思ったが、笛はなし。コスタリカ陣営は激しく抗議する。
だが、コスタリカの怒りはすぐに収まった。
直後の44分、左のディアスが見事なクロスを入れると、
巧みにDF間を突いてファーに走り込んだルイスがヘディング。
ボールはクロスバーを叩いてからゴールラインを割り、
コスタリカが1-0と先制した。
ビハインドを背負ったイタリアは、後半開始からT・モッタを下げてカッサーノを投入。
51分にダルミアンのミドルシュート、
53分にピルロのFKと同点弾に迫るが、GKナバスの壁を破れない。
プランデッリ監督は57分、カンドレーヴァに代えてインシーニェもピッチに送り込む。
前線の攻撃クオリティーを高めたイタリアだったが、
交代で入った選手たちが機能せず。
ナーバスになり、69分にはバロテッリが相手と軽くもめ、
初のイエローカードをもらった。
プランデッリ監督は疲れの見えるマルキージオを下げ、チェルチを投入。
同点弾を目指してリスクを冒す。
個の力で打開を目指すイタリアだが、チームで守るコスタリカを最後まで崩せず。
初戦でイングランドを下した勢いを生かせず、
そのイングランドに勝ったウルグアイと最終節で決勝トーナメント進出を争うことになった。
一方、ウルグアイに続いてイタリアも沈めたコスタリカは、
「死のグループ」と呼ばれたグループDを一番手で突破。
24年ぶりの
決勝トーナメント進出を果たした。
なお、この結果、イングランドのグループステージ敗退が決まっている。