日本列島は4日、四国や九州各地で大雨になった。
猛暑が一変した原因は偏西風の蛇行にある。
本来なら南海上にあるはずの梅雨前線が、
偏西風に引っ張られる形で弓状になり、
九州と四国の南部に接近したため、大量の雨をもたらした。
前線はゆっくりと東へ移動しており、
関東甲信地方などは、5日にも梅雨入りする見通し。
気象庁によると、前線には暖かく湿った空気が流れ込んでいる。
さらに、偏西風の動きが遅いため前線も長時間とどまり、
九州や四国各地に大雨をもたらした。
1時間あたりの雨量は、宮崎県えびの市71.5ミリ
▽鹿児島県南種子町55.5ミリ
▽高知県土佐清水市45.5ミリ--など。
5日は降雨の範囲が東に移動し、
関東から中国地方の太平洋側や四国地方で激しい雨が降る見込み。
5日午後6時までの24時間の予想雨量は、
いずれも多い所で四国・東海地方300ミリ、近畿地方200ミリ、関東甲信地方100ミリ。
関東甲信は6日、さらに雨量が増えそうだ。
一方、北海道では上空の暖気や高気圧の影響で、
上富良野町で36.8度、和寒町で36.6度になるなど、
道内15地点で観測史上最高気温を記録した。
東北の日本海側なども気温が上がり、
猛暑日(35度以上)は全国18地点、真夏日(30度以上)は165地点に上った。