マツダオールスターゲーム第1戦
(全パ1-1全セ=九回引き分け、19日、札幌ドーム)
日本ハム・大谷は五回、
全パ3番手でマウンドに上がると最速157キロをマークするなど、
1回を2安打無失点に抑えた。
六回からは左翼の守備につくと裏の攻撃では打席に立ち、投ゴロ。
九回も左飛に倒れ、最後の打者となったが、夢の球宴で二刀流に挑んだ。
札幌ドームに響き渡る「投手・大谷」のアナウンス。
黄金ルーキーの登場に、場内はこの日一番の歓声に包まれた。
「すごく楽しかったです。いい経験をさせてもらいました」
最初の打者、ブランコ(DeNA)への初球が152キロを計測すると、
3球目の155キロでニゴロ。
次打者の中村(DeNA)の2球目にプロ最速タイとなる157キロをマークするなど、
最後は152キロで空振り三振に斬った。
二死から長野(巨人)、丸(広島)に連打を浴びたが、
1回を2安打無失点、1奪三振。全13球が150キロ超えだった。
1996年のイチロー(オリックス、現ヤンキース)以来となる
“球宴二刀流”が実現した。
降板後の六回から左翼守備へ。
花巻東高の先輩、菊池(西武)が登板する中、
バレンティン(ヤクルト)の飛球を処理して
「同じチームでやることがないと思っていたので、いい経験をさせてもらいました」と喜んだ。
試合には、黄緑色のオールスター仕様の革手袋で臨んだ。
練習前には
「(全パの選手に)一通りあいさつしました」。
六回二死一塁で迎えた球宴初打席は、
三浦(DeNA)のスローカーブを打ち損じて投ゴロに倒れたが、札幌のファンを沸かせ続けた。