◇パ・リーグ 楽天1―0オリックス(2013年7月15日 京セラD)
楽天の球団史上初首位ターンを決めたのは、枡田だった。
0―0で迎えた9回、7回から出場していた枡田が先頭打者で登場。
1―2からの外角高めの148キロ直球を右中間スタンドに弾き返した。
「思い切って行こうと思った。入ると思わなかったのでびっくりしました」と枡田。
昨年は4番も経験、大きな飛躍が期待されながら、
今季は右手甲を骨折したこともあり、まだ24試合目の出場。
1軍合流後も調子が上がらず苦しんだが、11日に約11か月ぶりに今季1号を放ち“開眼”。
打撃センスを買って育成に力を入れてきた指揮官も
「代打は慣れたやつじゃないと集中できない」と守備から起用した策がはまり、してやったりの表情だ。
くしくも昨年の7月10日、同じKスタ宮城でのオリックス戦で
プロ初のサヨナラ本塁打を放った男は、また大事な試合で貴重な仕事を見せ
「今までチームに貢献できてこなかったので、
これからは1試合でも多く貢献できるように頑張りたい」と力強く誓っていた。