日本橋開通記念日
1911年のこの日、東京の日本橋が木橋から石橋に架け替えられた。
日本橋は、江戸時代から現在まで日本の道路交通の中心となっている。橋の中央に、国道の起点となる「日本国道路元標」が設置されている。
《お江戸日本橋》と歌にも詠われる日本橋は、徳川家康
が征夷大将軍に任ぜられた慶長8年に架設されていると記録に残されている。
その当時の橋は、長さ68メートル幅7メートルと言うものだった。
現在の橋は1911(明治44)年になって架設し直されたもので、長さ49メートル幅27メートルと言うものになっている。
ちなみに現在の日本橋にある《日本橋》の文字は最後の将軍徳川慶喜
が書いた物と言うことで、徳川に縁が深い橋なのです。
この日本橋の名前の由来と言うと、実はよく判らないのです。
『慶長見聞集(1614.三浦浄心)』の中には「この橋が日本橋と呼ばれるようになったのは、まったく不思議なこと」と書かれているように、普通新たに橋が架設されたりする場合はお上などが命名するのでしょうが、この橋はもともと日本橋とは誰も制定していなかったのです。
結局、この橋は江戸時代
に誰が呼ぶとはなしに《日本橋》と呼ばれるようになったのです。