思案をして一言 | 拾い読みあれこれ

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きょ~も適度に息抜き、よいかげん。ゆっくり歩いて遠くまで

しゃべりすぎて後悔することがある。じぶんのことをよくわかってもらいたい気持ちに勝てず、無駄なことばを重ねて、長々しく語ってしまう。
 

・・・ものをいふとて言葉をたくみになし、永々数言語をなす事、わざにあらず。人が人にむかひて物をいわんに、さきのものも善悪を気味し、其人を一言にしる。さるによりて、九度思案をして一言をいひ出せ・・・」(『百姓伝記』、岩波文庫。)

 

そうなんだよなあ。言われるほうの人は、ことばから良し悪しを感じ取るし、一言ふたことでわかるものなのにね。