ぼくはスイスの紙幣では1950年代後半の第5シリーズの紙幣裏面が好きだ。とくに高額紙幣のそれ。100フラン札にはキリスト教の聖人で慈悲の象徴、サン・マルタンだったかな、自らの着衣を切り、貧者にかけようとしているようにみえる絵、1000フラン札は、悪魔の所業とそれを見ないように人の目に手を当てている天使の絵のようにみえる。現金はよいものでも悪いものでもない、良くしたり悪くしたりするのは人間だ。紙幣はそのことを人に問う、そんなスイスの紙幣のようにみえるから。
朝、スイス中銀のニュースを読み、スイスの貨幣シリーズの歴史をウィキでみなおした。つくずく、スイスは清濁熟知した国だなと思った。金持ちにはカネをよくするのも悪くするのも人次第、貧乏人には人を良くするのも悪くするのもカネしだいということか。
Billets de banque en francs suisses — Wikipédia
https://fr.wikipedia.org/wiki/Billets_de_banque_en_francs_suisses
こんどはどんなデザインになるのかな。