20歳 | 拾い読みあれこれ

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ユーロ導入は1999年1月1日であった。もう20年経つのかと思う。歳をとるわけだ。

そんな感慨のなか

「ユーロは20歳。ドラギだけがそれを守る。ECBへの彼の別れでなにが起こるのか」

を読む。

 

「ECBに我々はすでにポスト・ドラギを見ている。後継者の名前は決めるのが容易ではなく、単一通貨にとって大きなリスクを伴う政治的なパズルのようである。」

 

導入後、「単一通貨は、・・・強い批判を受けず、政治家や市場からも問題とされてもいなかった。確かに、通貨同盟への加盟は最初の10年間、(訳者追記:欧州)南部に利益をもたらした、為替リスクの相殺と発行された債務の健全性におけるほぼ自動的な改善の認識により、資本は豊富に流動していた。」

 

この当初10年間は問題はなかった。その成功に終わりをもたらしたのが2012年の夏に始まったスペインやイタリアなどで猛威を振るうことになる金融の嵐であった。そうしてマリオ・ドラギが総裁となり、ユーロを守る役目に全力を尽くすことになった。それは投資家を落ち着かせる効果があったであろう。

 

しかしドラギの8年間の任期が終わろうとしている。予定される欧州選挙の結果次第であろうが、ドイツ、ブンデスバンクの、量的緩和に敵対的で財政タカ派のイエンス・ワイドマンなんぞになったら目も当てられないだろう。なのに、「次のECB総裁は、適切な場所の適切な人物ではなく、国家間の単なる調停の結果である可能性が高い」。それは欧州とユーロにとってリスクであるだろう。

 

欧州は適所に適材を得る努力が必要であろうが、難しいだろうなあ。

 

L'euro compie 20 anni e Draghi è l'unico a difenderlo. Cosa succederà con il suo addio alla BCE? - InvestireOggi.it https://www.investireoggi.it/economia/leuro-compie-20-anni-e-draghi-e-lunico-a-difenderlo-cosa-succedera-con-il-suo-addio-alla-bce/