隙「隙のないやうでも、若い者の手はどこか漏れるところがある。」 (中里介山、『大菩薩峠』) 振り返ってみると若いうちは隙だらけだったような気がする。失敗ばかりだった。それでもなんとかここまで来れたのは不思議と思ってみたり、いやそうであったからこそ、このようにしかなっていないのかとも思ってみたり。