伊藤痴遊は「国会開設の請願運動」(全集第10巻、昭和4年所収)でこう言っていたなあ。
「議会が開けてから、はや四十年になるが、だんだんその椅子につくものの、低下して行く、といふことを、認めずには居られない。少しばかりの金があつて、上手に運動すれば、人物の如何に拘らず、代議士の肩書が得られる、といふような時代になつたのだから、代議士の堕落も甚だしいが、それを選出した国民の政治的知識の、極めて低級である、というふことも思はれる。」
テレビで政治家先生をみると、なんだかこの言葉が思い出されるが、どうしてだろう。