居眠り先日、ふだんよりだいぶ早く電車に乗った。ラッシュが始まるのにまだかなり時間がある早朝。夜勤明けだろうか、疲れた顔で眠る青年をみる。ウト、ウト、ウト・・・電車の中に居ねむれるかの青年の顔のかなしさ。(和田信義、『蹴らない馬』)