惚れるしな「わたしがお前に惚れたのは、男振(をとこぶり)ではござんせぬ、二万円のお金が目当、それがなければ何でまあ、お前などに惚れませう。(黙阿弥、『人間万事金世中』)惚れたといっても目当てあってのこと。やはりカネだなと思われるかもしれないが、それだけでもなかろうとは思いたい。