なまぐさい「・・・元(もと)より鰯(いわし)を煮(に)た鍋(なべ)くらゐ腥(なまぐ)さい中のこなたとおれ、灰汁(あく)でさつぱり洗(あら)ひ落(おと)し、腥(なまぐ)さッ気(け)を去(さ)つてしまへば、・・・」 (黙阿弥、『人間万事金世中』) 世の中にはなまぐさいことも多いようだ。人間も生身であれば、その作る関わりも臭みがあるのだろうが、時折、さっぱり洗い流すには灰汁が必要かな。水だけで洗ってもなかなか落ちないだろうし。でも洗剤になる灰汁をどこで求めるべきか、それがわからん。