形容(なりかたち)「成程(なるほど)鄙(ひな)にて似気(にげ)なき形容(なりかたち)。(桜田治助、『名歌徳三舛玉垣』)鄙とは田舎のこと。「似気(にげ)なき」とは似つかわしくないという意味。土地土地には似つかわしいナリやカタチがあるもんだな。どうも地の者とは違う風情の人が地元の振興などを語っているのを聞くと、その方の「なり」や「かたち」が地になじんだようになって、それからの話なんだなと思う。