はやり「・・・世上に言へる時花(はやり)言葉も此人の事よりひろまれり、・・・ (西鶴、『好色盛衰記』) 流行を時の花と書いている。まことにはやりとはその時代の花。流行が好みの方々は多く、情緒はそちらに揺れる。しかし時の花はほどなくしぼみ、また別の花が咲く。 そんなものにあまり関心はもてぬか。