付けたい物「付け度(たき)物は命に浮桶」 (西鶴、『懐硯』) 手足ばたつかせて、暗い水底に沈んでいかぬように、やっと浮いている。しかし手足も疲れ切ってきた。浮き桶が欲しい、そうしてしばし手足休めて波間に浮かしておいてくれ。