付けたい物 | 拾い読みあれこれ

拾い読みあれこれ

きょ~も適度に息抜き、よいかげん。ゆっくり歩いて遠くまで

「付け度(たき)物は命に浮桶」
(西鶴、『懐硯』)

手足ばたつかせて、暗い水底に沈んでいかぬように、やっと浮いている。しかし手足も疲れ切ってきた。浮き桶が欲しい、そうしてしばし手足休めて波間に浮かしておいてくれ。