「・・・兎(と)にかく我慢は五常を毀(そこな)ひ人情にも悖(もと)る・・・
(松亭金水、『閑情末摘花』)
とにかく我慢することはよくないようだ。人情に悖るとあるから、人の情にも反し、背いている。ここで五常とは五つの常。いつも人が心がけるべき五つの正しい道をいうわけだ。五つとはもちろん、仁、義、礼、智、信。また別に、父や母、兄、弟、子の五者が守るべき義、慈、友、恭、孝を指す場合もある。
それにしてもガマンしなきゃならない事は多々ある。まことに五常といわずともカラダやココロにいいわけない。