NO.600
「サスツルギの亡霊」著者:神山裕右
読了日:2020年11月17日

内容:
南極という広大なクローズドサークルを舞台に
謎の死を遂げた兄に導かれるが如く、主人公はその地に降りる
そして、そこで繰り広げられる連続殺人事件に巻き込まれていく

どんな読者におすすめで、どんな読者におすすめでないか:
厳しい自然と人間の描写が好みの方や、極寒の空間で逃げられない状況下の事件が好みの方にも、おすすめかもしれない
だが、謎や推理に関して特に探偵役がいるわけではなく、ややハードボイルドの様な内容だが、武闘派の出る幕もないので、謎解きや派手なアクションを期待している人にはおすすめしない

不満なポイント:
目的不明な主人公や、動機不十分なヒロインにも、いい人か悪い人かはっきりしない主犯格にも、共感しきれない部分がある
舞台が無駄に壮大すぎる

ページ数
339(単行本)
読みやすさ
2(満点3)
わかりやすさ
2(満点3)
ストーリー
2(満点3)
テンポの良さ
2(満点3)
意外性
2(満点3)
私個人の好み
1(満点5)
合計
11(満点20)

2020年32作品目

つぶやき:
物語も、主人公も、読者も、やり切った感もない読後感は、何か虚しい

次に読む本:
朝比奈あすか 著 「自画像」