著者:宮下奈都
読了日:2020年10月9日
この本が「調律師」の物語だということは、数年前に映画化されたことからも聞きかじって知っていたのだが......
タイトルに「羊」や「鋼」の文字が入っていることの意味を、知識不足の私は「ピアノ」と結びつけることはできずにいた
ピアノに羊の毛が使われていたなんてね
全体として主人公の成長物語なんだろうけど、フォーカスされていたのは調律師の仕事「そのもの」のように思う
読書中の印象は、一言で「静謐(せいひつ:静かで安らか)」
主人公「外村」の感情面やストーリー展開に起伏はない分、場面場面の表現に水辺の波紋のような静かさと繊細さが感じられる
一見平坦な日常の延長のような内容を、長編で読ませてしまうことができる「宮下奈都」は、本当にすごい

ページ数
243
読みやすさ
3(満点3)
わかりやすさ
2(満点3)
ストーリー
2(満点3)
テンポの良さ
3(満点3)
意外性
2(満点3)
私個人の好み
3(満点5)
合計
15(満点20)
2020年11作品目
つぶやき:
主人公「外村」の純朴さが、とても心地よく
どろどろと薄汚れてしまった40代のおっさん読者にとっては、心が洗われるように感じられました