No.566

著者:富樫倫太郎

読了日 2019年12月29日

猟奇的殺人者「近藤房子」とSROの対決をメインにしたシリーズ

 

はじめの方と最後に「房子」が登場、新たな人物を殺人者に調教する

 

一方で「房子」とは全く関係のないところで、本編の9割は「馬」と「馬主」を殺して回る謎の若者二人の話に移る

この小説の肝は、この話が面白いかどうかなのだが......

どうかな~

 

この話をいい話とも、理解できない話とも、つまらない話ともとれる

基本SROチームとその若者二人の接触は無くて、途中から想像つくような幕引きで終わる

 

完全に消化不良である

 

シリーズ全体として「房子」を引っ張りすぎているという印象だったが、もう8作品目だし、今更「房子」から離れるのもどうかと思う

チーム内の「尾形」の家庭の事情や「麗子」の家族関係や精神的な問題の話もこれ以上やりようも無いだろうから、次あたりで決着してほしいところだ

ページ数

458

読みやすさ/わかりやすさ

3/3

展開/テンポの良さ

2/3

私個人の好み

2/5

合計

7

 

2019年 238作品目「SROⅧ 名前のない馬たち」

 

つぶやき:

本作品は意外性もハラハラも無かったですね

SROチームも小休止的な感じで、捜査らしい捜査してないうちに解決しちゃったし