漫画 No.052

探偵ゼノと7つの殺人密室(2018年4月~)

出版社:小学館

原作:七月鏡一

作画:杉山鉄兵

読了日 2019年8月17日

 

メモ&感想:

「探偵」で「密室」と来たら読んでみないと

 

トリックの規模が大きい方がいいのか?大きすぎることはどうなのか?

そんなことで好き嫌いはわかれるかもしれない

漫画では小説と違い想像の余白がないので、誇張に感じなくもないのだが......

 

特殊な登場人物たちが織りなす物語

①主人公「ゼノ」は、記憶喪失の為年齢は不明だが、見た目は十代後半、物語の一年前に重傷を負った「ゼノ」が入院した病院で起きた事件を解決したことがきっかけで、多くの事件を解決し名探偵と呼ばれるようになったとあったが、1年に何件の事件を解決したら名探偵と呼ばれるのだろうか?

 

②助手「D坂エイラ」は、第一話の事件で「暗殺者」であることを「ゼノ」に見破られて、警察に引き渡さないことを条件に助手にスカウトされた

本人は「暗殺者」に向いていないことを自認している

非情さ、冷酷さとは無縁の普通の高校生に見えるのだが......

 

③建築家「甲斐七楼」は、生涯をかけて殺人のための密室を7室つくる

その第一の密室で自ら犠牲になった

死後に残した録音からすべての密室を解決したら「ゼノ」の過去と失われた記憶について教えるようなこと言っていた

もう死んでるのにどうやって教えるの?

人を殺めるためにコスパの悪い建物を建てる頭のおかしい人としか思えない

 

④警察「鬼首」は、警視庁殺人課の警部で「ゼノ」と協力関係にある

2巻での密室殺人以外の捜査では、的確な判断と行動力で容疑者の逮捕をするシーンがある、不可能犯罪のような推理重視の捜査は苦手のようだ

 

⑤「七楼」の養女で次女の「甲斐羽美」は、「七楼」の死後「ゼノ」の協力者になる、「ポリグラフ症候群」という人の嘘を見破る奇病をもつ

嘘をつかれると体に過度なストレスを感じる

 

これからもっと面白くなりそうでいて、そうならなそうでもある