漫画 No.022

黄昏流星群(1996年8月~)

出版社:小学館

著者:弘兼憲史

読了日 2019年5月23日

 

メモ&感想:

11巻は、「極北に星光る」のみ

過去に傷持つ女と男の話だが、「黄昏流星群」で「超能力」が絡んでいるという斬新さ

20年も昔に自分を強姦しようとした男に付け狙われる女性を中心に、彼女を守ろうとする男たち

網走を舞台に繰り広げられます

 

12巻は、「死滅する星」と「星の交差点」

「死滅する星」の時代設定は2018年頃となっており、この12巻が発行されたのが2000年ですから、その頃から考える未来の世界ということになります

 

話自体の内容は、世の中からも家族からも必要とされなくなったと悲観している主人公の老人が、友人から教えてもらった安楽死用の服用剤を密売で手に入れた際に偶然知り合った老女と人生最期の旅をする

しかし、その薬で死んだ友人の最期を見てから、改心する話です

 

でも、最も興味深かったのは2000年頃に描かれたいわゆる想像の上の現在です、以下はその一例

①がんの特効薬が完成

②日本の人口の四分の一が65歳以上

③地球の人口は約百億

④主人公は腕時計型の携帯電話を使い、自宅ではテレビ電話が常設されている

⑤正確さの追及からアナウンサーはコンピューターにとって代わる

⑥食生活は大きく変わり「食べ放題」のお店はなくなり、食料事情から食べ残しをする人はいなくなる

⑦そのながれから一日二食の食生活が普通になる

以上を踏まえて、2019年の現代との比較として、①はまだ達成されていない、また②は正解でさらに深刻化は進む予定、③の世界総人口は2012年に70億を突破したことが確認されたが予測では2018年で77億前後となっているらしい

④から⑦は皆さまもご存じ通りだろう

 

「星の交差点」は、「夫婦交換=夫婦スワッピング」に興味をもつ独身男の話

こういう何でもありの遊びは金持ちの特権なのかもしれないけど、スキャンダルに厳しい時代になったしSNSの発展もあって、秘密を抱えながら派手に生きていくのも案外難しい世の中ですよね今って