漫画 No.021
キングダム(2006年5月~)
出版社:集英社
著者:原泰久
読了日 2019年5月21日
メモ&感想:
反乱軍の大将「龍羽将軍」は七万の兵で、討伐軍を待ち構えていた
討伐軍を指揮するのは最近「将軍」に昇格したばかりの「壁」であった
「壁」は四万の兵を率いてきたが、敵の数に慄く
そしてさらに右側面から「趙軍」が迫りくる
絶体絶命の中、「趙軍」と「壁軍」との間に割り込んでくる「隊」があった、その「旗」には「飛」の文字が
「飛信隊」が側面を受け持つことで、「壁軍」は正面の敵に集中できた
「飛信隊」の破壊力で「趙軍」が撤退したことで、形勢を不利と見た反乱軍は、あっさり撤退するのであった
「龍羽」の当初の予定では討伐軍の大将の首を持参して、それを手土産に「趙」に召し抱えてもらうはずだったが、戦いに敗北したため「屯留」での籠城戦にかけるしかなくなった
いよいよ攻城戦、「成キョウ」を救うには時間との勝負になるため、「壁」の秘蔵の「井蘭車」で一気に城内へ「飛信隊」が攻め込む
一方牢獄にとらわれの「成キョウ」は看守兵を話術で説得して脱獄に成功し、妻の「瑠衣」の捕らえられた監獄を目指して武器をもつ
その後、幾度の戦闘を経て「瑠衣」を救い出すものの深手を負った「成キョウ」は、「瑠衣」先に行かせて殿(しんがり)に残る
「信」と「キョウカイ」が「成キョウ」のもとに行ったときは、もう虫の息であった
反乱軍の鎮圧に成功したものの、「呂不韋」の陰謀の証拠はなく、「成キョウ」を失う結果になってしまった、ただ、「成キョウ」の遺言を受けた「瑠衣」が成キョウ一派を取りまとめ「政」を支えることを誓ってくれた
そして、舞台は戦場へと
「秦国軍」は「山陽」の先にある「魏」の「著雍」を奪うべく総大将「騰」、右翼「録嗚未」、左翼「隆国」の布陣で攻めていた
「魏軍」は山や川、地形に合わせて軍を配置し、全方位に「拠点となる軍」と「予備軍」を配置して、即座に援軍を出せる布陣をしく
「騰軍」に合流した「玉鳳隊」「飛信隊」
軍議において「王ホン」は、三軍の同時刻による三点撃破で敵布陣を襲う作戦を提案した
しかしこの作戦の肝は、三軍が同じタイミングで敵本陣に辿り着かなければ、数の不利が災いし全滅があり、必ず三軍とも生き残って敵本陣まで行かなければならない
主攻の三軍は「録嗚未軍」「飛信隊」「玉鳳隊」、「魏軍」には、まだまだ隠し玉があるようですが、ここまでが35巻
戦場には、死んだはずの「魏」の「魏火龍」と呼ばれた大将軍「凱孟」の姿が、「凱孟」は「信」に一騎打ちを申し出るのだった
「廉頗」並みに強い「凱孟」に対し成長した「信」でも歯が立たず、体力も奪われていく、しかし、そこで「凱孟」のもとに撤退の報告が入る
「信」が「凱孟」とやり合っている間、「凱孟」の副官らしき「あやしい男」に目をつけられた「河了テン」は拉致されてしまった
敵兵に拉致られながらも、それを取り返そうと追撃する「キョウカイ」に、「河了テン」は、指揮官「あやしい男」を捕らえるように必死に伝えるのだった
夜営地では、「河了テン」を何とか取り返そうと思案する「信」たちだったが、目の前の敵一万のさらに奥に連れていかれた可能性があるので、土台無理なのだった
「キョウカイ」は「河了テン」が捕らえるように言った指揮官らしい「あやしい男」を使っての「人質交換」を提案する
翌日、イチかバチかの提案だったが、「凱孟」はあっさりと承諾して、「河了テン」は帰ってきた
「あやしい男」はかなり重要人物だったらしい
「信」たちは、まだ「敵前線」さえ抜けておらず大きなタイムロスをしてしまった
「玉鳳隊」は初日で「敵前線」を突破し、「敵予備軍」に迫っていた
迎え撃ってきたのは、またしても死んだはずの「魏火龍」の一人、魏国史最強の槍使い「紫伯」であった
「玉鳳隊」は中央と左右の3隊に分けて、互いに援護し合う布陣で戦っていたが、後方から「敵予備軍」が退路を断つ形で現れたことで、「玉鳳隊」は苦しい戦いを強いられる
部下の「関常」は離脱を提言するものの、「王ホン」は錐行陣による突破で一気に決めようとしていた
突如襲い来る「紫伯」と「王ホン」の一騎打ちがはじまる
左肩と脇腹をやられ、部下も屠られ力の差を見せつけられる「王ホン」
退却を余儀なくされるのだが、「王ホン」は敵の太刀筋を研究するために殿(しんがり)を務めるのだった
一方、一日目後れを取った「飛信隊」は、「凱孟」が「予備軍」に戻ったことと、「テン」の復帰により、二日目にして「敵前線」を突破することに成功するのだった
いよいよ三日目だ~!
ここまでが36巻
「テン」の拉致のところがハラハラでしたが、もっと「キョウカイ」の活躍も観たいですね