No.023

革命のファンファーレ 現代のお金と広告(2017年10月)

発行所:幻冬舎

著者:西野亮廣

読了日 2019年5月21日

 

メモ&感想:

そもそもこの本を手にする読者はどんな人が多いのだろうか?

私が「西野亮廣」に興味を持ったのは「AmebaTV」の「エゴサーチTV」と言う番組を視聴し始めた2017年ころからでしょうか

TVではあまり見なくなり、絵本作家として成功した彼が何やら「ビジネス」について語っているのを視聴して、「こいつって凄いやつだったんだな」って思たんですよね、知らなかったですよね彼のこと

 

そんな「西野」は何故アンチが多いのか?考えると、彼の交友関係でもある「堀江貴文」にも言えることですが、嫌いな人にはとことん嫌われるけど好かれる人にはとことん好かれる、才能に「引かれる」部分と「魅かれる」ところがあって、「俺ってすごいでしょ」って感じに見えるところが「西野」にも共通してるのかもしれない

 

でも、本書を数十ページ読んで、「これは面白い」と思った

 

世の中では「発想の転換だ」「常識を疑え」だと言うけれど、それをやってのけている「西野」はすごい

もちろん「ビジネス書」という体で売っているので、モノの作り方や売り方、お金の集め方などの話が多いけれど、これは「西野亮廣」の生き方のそのものの本にも思える

 

絵本の「分業制」の話は、「絵本は一人で作るもの」という「常識」を覆している

次の「信用の勝ち取り方について」の話は、お金の集め方について「クラウドファンディング」を「信用をお金化する為の装置」だと称し

曰く、似たような意味として認識されている「認知」と「人気」の意味について

「認知」は「好感度」を下支えにした不安定な土台なのに対して、「人気」とは「信用」を得てこそ得られるものと分けて考えているようで

また、「信用の数値化したもの」が「お金」の正体と考えていることから、「クラウドファンディング」では、その意味で「信用」が最も大事だということになるらしい

 

どうして「西野」はTVから距離を置いたのか?

広告業界からお金をいただいて窮屈なビジネスをしているTV業界に嫌気がさして、さらに「好感度」に左右される「認知商売」になり下がった「芸人」という役割も放棄したくなったんではないか、だから、誰に対しても「嘘」をつかなくてもいい場所を求め、自分でその環境を整えていった

「認知」に縛られる世界から「人気」という「信用」を得る足元のしっかりした世界へと移ったのではないか

 

最後の方に書いてあった部分

「行動することに、勇気は必要ない。」

「子供の頃にひとりで電車に乗れなかった電車に、今、あなたが一人で乗れるようになったのは、あなたが勇気を手に入れたからではない。『電車の乗り方』という〚情報〛を手に入れたからだ」

「難しい」「売れない」「作れない」と言う風に思われていることも、発想の転換と努力によって「新たな手段=情報」を生み出すことで、行動につなげている「西野亮廣」という人の「生き方」を知った