その他文庫 No.006

ソロモンの偽証6に収録された中編小説

出版社:新潮文庫

著者:宮部みゆき

読了日 2019年5月4日

メモ&感想:

「ソロモンの偽証」の「藤野涼子」と「杉村三郎シリーズ」の「杉村」が登場するクロスオーバー作品

 

もう一つの「偽証」事件、「体験キャンプ事件」は、20年後弁護士になった「藤野涼子」と、「ペテロの葬列」から3年後、探偵になっていた「杉村三郎」もまた同じ事件に関わることになった

 

名門私立中学の学校行事の一環として学校に宿泊する体験キャンプにおいて、ある教師が参加生徒たちに対して人権を無視したひどい扱いをしたと、生徒側から訴えがあった

その教師はそれを強く否認したが、疑いは晴れずに結局解雇された

「生徒」と「教師」のどちらかが「嘘」をついているのだが、「杉村」らが調査する中で、どうやら生徒側の首謀者が怪しいという道筋が見えてくる

ついには、教師の裏の正体と首謀者生徒の「秘密の望み」が明かされるのです

 

読むと驚くのですが「今多コンツェルン」の「杉村」の影はどこにも存在しいなく、しっかり探偵になって、小さな嘘ならスラスラついてしまう人になってしまいました

早く「希望荘」が読みたい