No.347

著者:西村滋

読了日 2019年1月30日

元々は1976年に単行本が発行された作品

作者の自伝的小説のようです

 

タイトルから菓子職人のお話だと想像をしていたのですが、違って「菓子への憧れ」だけを心の支えに、孤児時代から戦後まで生き抜いた少年のお話

 

「お菓子」が軸になって人間関係がつながっていくんですが、状況や時代が最悪過ぎて全然お菓子が食べられません

だから、ほとんど「お菓子」なんて出てこないんだよな~

 

穏やかな語り口調がいっそうつらさを誘います

ページ数

403

読みやすさ

3/3

展開/テンポの良さ

1/3

私個人の好み

1/5

合計

4

 

2019年 020作品目「お菓子放浪記」

 

私事:

「指にささくれの多いものは肉親の縁が薄い」・・・P15

妙に心に引っかかってしまうのであります